視点・視野・視座でわかる、Web発信で動ける人と動けない人の違い
こんにちは、チャコウェブの横山ゆみこです。
先週のニュースレターで、「うちには無理」という言葉の正体を4つの壁に分解しました。
知らない
調べていない
見たことがない
経験したことがない
この4つの壁です。
そして、一番手強いのが「見たことがない」「経験したことがない」の壁だとお伝えしました。
その記事を書きながら、実は自分の中でモヤモヤと残っていることがありました。
「では、何を見ればいいのか?」
「どんな経験を補えばいいのか?」
そう聞かれたとき、明確に答えられるかというと、自信がないなぁと思ったのですね。
その答えを探していて改めて手に取ったのが、仲山進也さんの著書『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方:カオスな環境に強い「頭のよさ」とは』でした。
過去にも紹介したことがあり、私にとっては何度も参考にしている書籍です。
この本の中で紹介されている「視点・視野・視座」というフレーム。
私自身がずっと愛用してきたものなのですが、これこそが先週の続きを語る言葉だと、改めて気づきました。
今回は、このフレームを使って、「経験を補う」の中身をさらに精密に分解していきます。
読み終わる頃には、ご自身が今どの軸を獲得していて、どの軸がまだ足りないのか、診断できるようになります。
そしてこの3つの軸は、Web発信に限らず、経営全般・人生全般に応用できる考え方でもあります。
目次
先週の続編:4つの壁を「3つの軸」でさらに分解する
アオアシの主人公が、聞こえていなかったメッセージ
視点・視野・視座とは何か
建設業の社長さんに起きた「視点獲得の瞬間」
【視点】「持っているか持っていないか」の分かれ目
【視野】自分以外の立場まで広げる
【視座】高さを上げ下げできるようになる
建設業の社長さんが、3つの軸をどう獲得していったか
ご自身の「今、足りていない軸」を診断する3つの問い
視点・視野・視座は、Web発信以外にも応用できる
先週の続編:4つの壁を「3つの軸」でさらに分解する
先週の「経験を補う」という処方箋を、もう一段深く掘り下げます。
経験を補うとは、具体的に何を補うことなのか。
ここを言葉にできないと、「で、何をすればいいの?」となってしまいますよね。
私の中でずっと愛用してきたフレームに、仲山進也さんの「視点・視野・視座」があります。
このフレームを通すと、「経験」の中身が3つの軸で見えてきます。
何が見えていなくて、何を獲得すれば動けるようになるのか。
順番にお話しします。
アオアシの主人公が、聞こえていなかったメッセージ
仲山進也さんの『アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方』は、サッカー漫画『アオアシ』を題材にしながら、ビジネスや人生にも通じる思考のフレームを解説した本です。
この本の中で特に印象に残っているのが、主人公アシトが、チームメイトのメッセージに気付けない場面の話です。
ある場面で、アシトは先輩選手から「パスからメッセージが伝わらないの?」と言われます。
ですが、アシトの頭の中はこうです。
「意図? ポジショニング? パスのメッセージ……?」
何を言われているのか、まったく理解できないのです。
先輩選手や昇格組の仲間たちは、「ポジショニング」「ボールの運び方」「パスのメッセージ」という 視点 を持っています。
だから、同じ試合を見ても、彼らには見えているものがある。
ところがアシトには、その視点がない。
同じグラウンドに立って、同じボールを見ていても、見えているものがまったく違うのです。
仲山さんはこの場面を引きながら、ある脳科学者の言葉を紹介しています。
> 知らないものは見えない。
> 興味のないものも見えない。
知識がないものについては、脳が認識すらできない。
視野に入っていても、脳の認識の上では存在していない。
これが、観察力を鈍らせる大きな要因だと書かれています。
「うちには無理」と言う経営者の方々は、決して怠けているわけでも、頭が固いわけでもありません。
ただ、そもそも 「見えていない」 のだということに、改めて気がついたのです。
視点・視野・視座とは何か
「視点・視野・視座」について、以下のように考えています。
視点:どこから見るか。そしてその視点を 持っているか、持っていないか
視野:考え方の 横の広さ。誰の立場まで考えられるか
視座:見る 高さ。社長の高さか、中間管理職の高さか、従業員の高さか
一般的な定義では「視点=どこから見るか/視野=どこまで見るか/視座=どの高さから見るか」と説明されることが多いと思います。
一般的な定義では「視点=どこから見るか/視野=どこまで見るか/視座=どの高さから見るか」と説明されることが多いと思います。
私の実務感覚では、これに 「視点は持っているか持っていないかの二者択一である」 という側面が加わります。
なぜなら、視点を「持っていない」と、そもそも視野に入ってこないからです。
アオアシのアシトがそうでした。
そして、視野は横の広がり、視座は高さの調節と考えられます。
この3つを意識的に動かしながら物事を考えるのが、視点・視野・視座のフレームです。
これらを調節するには、まず獲得する必要があると言っても良いかもしれません。
建設業の社長さんに起きた「視点獲得の瞬間」
先週ご紹介した、元請を目指していた建設業の社長さんを例に解説します。
「分かってはいるんです。でも、本当にできるのかどうか、現実感がないですね」
と言いながら、リニューアルが進む中で大きく変わっていかれた、あの社長さんです。
もし未読でしたら、こちらの記事も読んでみてもらえると嬉しいです。
今振り返ると、あの変化はまさに 「視点・視野・視座を順番に獲得していったプロセス」 でです。
最初に獲得されたのは 視点 でした。
リニューアル作業が進み、自社のホームページが形になってくる様子を、ご自身の目で見続けています。
それまでは「ホームページがあるとオンラインから発見される」「ホームページが営業ツールになる」という概念が、視野に入ってきていませんでした。
出来上がっていく実物を見ることで、初めてその視点が獲得されていったのです。
そこから、視野はどう広がり、視座はどう変わっていったのでしょうか。
有料パートで、その続きをお伝えします。
そして、ご自身の中の3つの軸を診断するための問いと、Web発信を超えた応用の話もしていきます。

