【全文無料】経営者が長期視点を持てば、Web活用は自然と続いていく
こんにちは、チャコウェブの横山ゆみこです。
ある経営者の方から、忘れられない言葉を聞きました。
「短期利益と長期利益は矛盾する」
最初に聞いたとき、私はハッとさせられました。
いかに自分が、短期的な成果ばかり追いかけているか。
いかに、長期的に効く地味な選択を後回しにしているか。
自分の行動を見つめ直す問いとして、ずっと心の中に置いてきた言葉です。
そしてこの言葉は、今回のニュースレターを書くきっかけにもなりました。
4週間にわたってお送りしてきた連載「3つの地味な力」を振り返って、私はこう感じています。
言語化する力、継続する力、社内の環境を整える力。
この3つはすべて、経営者が「長期利益」を取りに行くための地味な選択だったというものです。
今回は連載の総まとめとして、 経営者が長期視点を持つことの意味 と、 明日から始められる最初の一歩 をお話ししていきます。
全文無料でお届けします
目次
ある経営者から聞いた、忘れられない言葉
「短期利益と長期利益は矛盾する」とは、どういうことか
連載「3つの地味な力」を振り返って
「致し方ない」と短期利益を選び続けると、何が起きるか
経営者が長期視点を持てば、Web活用は自然と続いていく
明日から始められる、最初の一歩
言語化を一人で抱え込まない、月1の対話の時間
まとめ:地味な選択を続けられる経営者になる
もう一段深く読むための、関連ブログ記事
ある経営者から聞いた、忘れられない言葉
このニュースレターを書き続ける中で、私はたくさんの経営者の方とお会いしてきました。 その中で、忘れられない言葉があります。
「短期利益と長期利益は矛盾する」
ある経営者の方が、ご自身の判断基準として大切にされている言葉だそうです。
日々の意思決定の場面で、この言葉を心の中で唱えながら、自分の行動を見つめ直していると話してくださいました。
私もこの言葉を聞いてから、何度も思い出しては、自分の行動を点検する習慣がつきました。
そして気づいたのは、私自身も、いつのまにか短期的な成果に引っ張られていることがあるということです。
「これをやれば、すぐ成果が出る」と思って手を出してしまうことがあります。
そういう自分に、何度もこの言葉が立ち止まらせてくれました。
「短期利益と長期利益は矛盾する」とは、どういうことか
この言葉が何を意味しているか、私なりに考えてきました。
短期利益とは、目の前の売上、今月の数字、すぐに見える成果のことです。
長期利益とは、3年後・5年後・10年後に効いてくる、信頼や蓄積や関係性のことです。
そして、この2つは多くの場合、 同じ時間と労力を奪い合う関係 にあります。
たとえば、今日1日の時間が10時間あるとします。
そのうち8時間を「目の前の納期に追われる仕事」に使えば、長期的な発信や学習に使える時間は、ほとんど残りません。
逆に、長期的な発信や学習に時間を使えば、目の前の仕事をこなす時間が減ります。
つまり、 短期と長期は、どちらかを選ぶともう一方が犠牲になりやすい関係 なのです。
ここで多くの経営者は、無意識のうちに短期を選ぶのではないでしょうか。
例えば「売上を立てる」、「納期を守る」、「お客様の要望に応える」、「スタッフの問題を解決する」といったことです。
どれも今すぐ対応しなければならないことですよね。
ですが、毎日それを繰り返していると、 3年後の自社の姿 が見えなくなってきます。
気がつくと、5年経っても同じ場所に立っているということが起こっていて愕然とするのです。
連載「3つの地味な力」を振り返る
このニュースレターでは、4週間にわたって連載をお届けしてきました。
3つの地味な力、それぞれのコアメッセージを、ここで簡単に振り返ります。
1つ目:言語化する力 業界の内側にいる人にとって、優れた点は「当たり前」になっている。
だからこそ、外からの素朴な疑問が必要。
自社の強みを言葉にできて初めて、お客様に届く。
2つ目:継続する力 発信が続かないのは、根性が足りないからではない。
「もう駄目だ」という思い込みと、続けるための仕組みの不在が原因。
1〜2回休んでも戻ってこられる「リカバリー力」が、続けるための最大の武器になる。
3つ目:社内環境を整える力 トップダウン文化の会社では、発信が「言われたからやる仕事」になりがち。
スタッフが自発的に動く環境、信頼で任せる雰囲気こそが、発信が続く土壌になる。
経営者の役割は、自分で発信することではなく、 発信が続く環境を作ること 。
3つの力は、別々のテーマのようでいて、実はすべて同じ方向を向いていました。
目の前の短期利益に追われないで、長期利益を取りに行くための地味な選択をする力 だったのです。
「致し方ない」と短期利益を選び続けると、何が起きるか
連載第3回でも触れましたが、続かない会社の経営者は「致し方ない」という雰囲気をお持ちのことが多いようです。
「目の前の仕事を回さないと売上が立たないから」
「忙しい時期だから今は仕方ない」
この気持ちは、私もよく分かります。
緊急性のある業務を放置するわけにはいきませんし、経営判断として目の前のお金を確保するのは大切なことです。
もちろん、その判断は否定するものではなく、重要な経営の側面です。
ですが、 「致し方ない」を選び続けると、長期的な蓄積が止まってしまう という構造があります。
3年経っても、5年経っても、認知が広がらない
紹介でしか新規が来ない
人手不足が続いて、毎月採用に振り回される
これらの根っこには、 長期的な発信を後回しにし続けた結果 があるように、私には見えてきます。
責めたいわけではありません。
むしろ、誠実に毎日の業務をこなしているからこそ、長期視点を持つ余裕が削られているのです。
ここに、経営者の難しさがあります。
経営者が長期視点を持てば、Web活用は自然と続いていく
ここで、ひとつの希望をお伝えします。
経営者が「長期視点を持つ」と決めるだけで、Web活用は自然と続いていくように事態は動いていきます。
これは、ハック的な話ではありません。
構造的な話です。
長期視点を持った経営者は、こう動きます。
自社による情報発信が長期にわたって利益をもたらすことをよく理解する
SNSやブログなど、発信することを決意し開始する
スタッフの言語化の練習を、長い目で見守る
1〜2回休んだ発信を、責めずに再開を促す
「片手間でいいから」と言わず、時間と道具を確保する
すぐに数字が出なくても、続けるための仕組みを支援する
自社スタッフだけで手が回らない場合は、投資として外部の支援を利用してでも発信をする
3年後の自社の姿を、スタッフと一緒に描く
こうした経営者の姿勢があるだけで、組織の中の発信担当者が、安心して長期的に動けるようになります。
逆に、経営者が短期視点しか持てない組織では、発信担当者がどんなに頑張っても、すぐに「成果が出てないじゃないか」と引き戻されてしまうのです。
経営者の長期視点が、すべての土台になります。
ここに気づくと、Web活用は自然と続いていく状態に入っていけます。
明日から始められる、最初の一歩
「長期視点を持とう」と思っても、明日から急に変わるのは難しいですよね。
そこで、 最も小さく始められる最初の一歩 をご紹介します。
それは、 自社の強みを言葉に出してみること です。
「うちの会社の強みは何だろう?」
「うちが他社と違う、地味だけど確かな何かはあるかな?」
「お客様に喜ばれた瞬間は、どんな場面だったか?」
こんな問いを、自分に投げかけて、声に出してみてください。
頭の中で考えるのではなく、 声に出す ことが大切です。
書くでも良いと思います。
スマホのメモアプリでも、紙のノートでも構いません。
出てきた言葉を、形に残しておきましょう。
最初は、一般的な答えしか出てこないかもしれません。
「お客様を大切にしている」
「丁寧な仕事をしている」
のような言葉です。
それでも大丈夫です。
何度か繰り返していると、少しずつ、自社ならではの言葉が出てくるようになります。
「実は、買取の後にお客様の家を掃除して帰っているんですよね」
「あ、子どもたちの休憩時間にお買い物ごっこをしているんだけど、これって特徴かも」
こうした具体的な言葉が出てきたら、それが自社の強みです。
小さく、地味に、ですが確かに積み上がっていきます。
言語化を一人で抱え込まない、月1の対話の時間
ここで、読んでくださっている経営者の方にお伝えしたいことがあります。
それは、言語化を一人で抱え込まないということです。
経営者の仕事は、孤独になりがちです。
社内のスタッフには相談できないこと、家族に話しにくいこと、同業者には言いにくいことが、たくさんあると思います。
ですが、言語化に関しては特に、 外部の視点が必要 です。
業界の内側にいる人だけで話していても、当たり前のことが当たり前のままで終わってしまいます。
そこで、 月に1回、外部の人と対話する時間 を持つことをおすすめしています。
業界外の知人と、自社の話をする時間
経営者仲間と、お互いの取り組みを話す時間
専門家やコンサルタントに、定期的に壁打ちする時間
信頼できる家族や友人に、最近の悩みを話す時間
形は、何でも構いません。 大切なのは、 自分の話を聞いてくれる外部の耳を、定期的に持つこと です。
経営者の孤独は、知らないうちに視野を狭めていきます。
月1回でも対話の時間を持つことで、 外部の視点が、自分の中に少しずつ入ってきます 。
そして、その視点が、長期視点を持ち続けるための支えになるのです。
私自身、このニュースレターを通じて、読者の方々と対話してきたことが、私自身の視野を広げてくれました。
書くということは、孤独にもなりますが、読者の方々との見えない対話でもあったのですよね。
まとめ:地味な選択を続けられる経営者になる
「短期利益と長期利益は矛盾する。」
この言葉を、ぜひ心の片隅に置いてみてください。
日々の意思決定の場面で、ふと思い出して、自分の選択を見つめ直す問いとして。
そして、今日から少しずつ、長期視点で動く時間を作ってみてください。
最初は、自社の強みを言葉にしてみることから
慣れてきたら、月1回の対話の時間を作ってみる
さらに進んで、社内のスタッフと一緒に「3年後の自社の姿」を描く時間を持つ
地味な選択を続けられる経営者は、3年後、5年後、確実に違う場所に立っています。
派手な成果はありません。
ですが、信頼が積み上がり、お客様との関係が深まり、スタッフが育っている。
そういう、長く効く財産が、確実に増えていきます。
このニュースレターは、そんな経営者の方々のそばに置いていただける媒体でありたいと思いながら書いてきました。
もう一段深く読むための、関連ブログ記事
今回の記事を読んで、もう一歩深く考えてみたい方へ。
チャコウェブのブログから、以下の記事をご紹介します。
【次の一歩:自社の強みを言語化する】
はっきり言える?マーケティングの成功に欠かせない「自社の強み」見つけ方3ステップ
【長期視点を、もう一段深く】
なぜコンテンツ発信?中小企業こそ取り組むべき理由を、長期的な集客の視点で解説
ご感想や、「この言葉を聞いて、自分の意思決定が変わった」というお話があれば、ぜひメールに返信する形で教えていただけると嬉しいです。
来週もまた、お会いできるのを楽しみにしています。
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