トップダウンの会社で発信が続かない理由。「自発的に動く環境」の作り方
#95 トップダウンの会社で発信が続かない理由。「自発的に動く環境」の作り方
こんにちは、チャコウェブの横山ゆみこです。
「ネタがないね」
「急に忙しくなったから、SNSよりこっちの対応を優先させましょう」
こうして自然消滅する発信を、私は現場で何度も見てきました。
最初は意気込んで始めたのに、3ヶ月、半年と経つうちに更新が止まり、いつの間にかアカウントが眠ったままという状態です。
こんなもったいないことが、繰り返し起こっています。
先週のニュースレターでお伝えした「知ってもらうために必要な3つの地味な力」の3つ目が、 社内の環境を整える力 でした。
今回はその深掘り編として、「なぜ社内で発信が続かないのか」と「続いている会社の社内環境は何が違うのか」をお話しします。
長く現場で見てきて、私はある傾向に気づいています。
発信が続くかどうかは、根性や予算ではなく、 社内環境の作り方 で決まる場面が多いのです。
特に大きな分かれ道は、「上から下に指示を出して動く文化」か「下から自発的に動く文化」か、という点です。
今回は、その違いと、自社の社内環境を整えるための実践についてお話しします。
目次
「ネタ切れ」で自然消滅していく発信を何度も見てきた経験から言えること
続かない会社に共通する、トップダウン文化
「優先順位が上がらない」発信の構造
「致し方ない」という経営者の雰囲気
続いている会社の風景:自発的に動くスタッフと、静かに応援する経営者
「自発→質→反応→楽しさ→投資」という良い循環
外部からの「すごいね」が、発信をさらに奨励する
自社の社内環境を整えるための、4つの実践
まとめ:環境を整えるとは、信頼を仕組みにすること
「ネタ切れ」で自然消滅していく発信を何度も見てきた経験から言えること
支援に入ったお客様の中で、最初は元気にInstagramやブログを更新されていた会社が、半年後にはぱたりと止まっている場面を、私は何度も見てきました。
止まる直前のセリフは、たいてい似ています。
「最近、ネタがなくて」
「もう書くことがないんですよね」
「忙しくて、後回しになっていました」
ご本人を責めたいわけではありません。
むしろ、誠実に向き合っているからこそ「書くことがない」と感じてしまっているのですよね。
ただ、このセリフが出てきたときに止まる会社と、止まらずに続く会社があります。
その違いはどこにあるのでしょうか。
観察してきて見えたのは、社内環境の差にあるということでした。
続かない会社に共通する、トップダウン文化
それは、 「上から下に指示を出すことで動く」 という、トップダウン型の組織文化です。
経営者が「やろう」と決めたから始める
担当者は「言われたから」やる
スタッフは「指示されたから」協力する
こういう構造では、発信が「自分たちの仕事」として根づきません。
誰かに言われたから動くという受け身の姿勢のままなので、ちょっと忙しくなると優先順位が下がってしまいます。
特に建設業や産廃業のような現場系の業種では、トップダウン文化が根強く残っている会社が多いと感じます。
これは、現場の安全を守るために指示系統を明確にする必要があったり、緊急時に即座に動かなければならなかったりという、業務上の合理性があるからでしょう。
もちろん、その合理性は否定するものではなく重要な文化です。
ただ、発信に関しては、トップダウンの動き方が逆効果になってしまうのです。
発信は、自発的な気持ちと工夫がないと、長続きしないからです。
「優先順位が上がらない」発信の構造
トップダウン文化の会社で発信が止まる、もうひとつの理由があります。
それが、 「優先順位がいつまでも上がらない」 という構造です。
経営者もスタッフも、「やらなきゃ」と思っています。
発信が大事なことは、頭では分かっています。
ただ、毎日の業務の中には、もっと緊急性の高い仕事がたくさんあります。
お客様からの問い合わせ、現場のトラブル対応、納期の調整などです。
これらを乗り切ることで精一杯になり、発信の優先順位はじわじわと下がっていきます。
こうして「今は忙しいから」と後回しにし続けているうちに、 発信に使う時間が、いつまで経っても生まれない 状況になってしまうのです。
経営者の方も、致し方ないという雰囲気をお持ちのことが多いようです。
「目の前の仕事を回さないと売上が立たないから」
「忙しい時期だから今は仕方ない」
この気持ちは「わかる」の一言で大きくうなずきたくなります。
ですが、ここに大きな落とし穴があります。
長期的な利益を生むはずの発信が、短期的な忙しさに常に負ける構造 になっているのです。
これでは、いつまで経っても発信が続きません。
「致し方ない」という経営者の雰囲気
もうひとつ、続かない会社で気になることがあります。
ネタ出しの場面です。
「次は何を投稿しようか」
「来週のブログ、何を書こうか」
こういう問いを、社内で担当の方が一人で、または二人だけで考えている会社が多いのです。
担当者が孤独に頭を悩ませても、アイデアはなかなか浮かびません。
そのうち「ネタがないね」「ネタ切れになっちゃったね」という言葉が出てきて、自然消滅していきます。
経営者も「まあ、仕方ない」という雰囲気で見守るようです。
このパターン、見るたびにもったいないなと感じてきました。
発信のネタは、社内で共有して、みんなで出し合えば、必ず見つかるものだからです。
一方で、発信が続きどんどん伸びていく会社もあります。
ここでは、「続かない会社では起こっていない共通点」が必ずあることに気付きました。
つまり、発信が続く会社と同じことをすれば、続く会社に変わることができます。
彼らは一体何が違うのでしょうか?
ここから先は、サポートメンバー向けの内容です。
続いている会社の社内環境がどうなっているか、自発的に動くスタッフがいる会社の風景、そして自社の社内環境を整えるための4つの実践を、具体的にお話ししていきます。