99回書いて辿り着いた結論。小さな会社が知られるために必要だったこと

知られなければ売れません。そのために必要なこととは?
チャコウェブ 2026.07.29
誰でも

こんにちは、チャコウェブの横山ゆみこです。

99回目です。

自分でも少し驚いています。

毎週水曜日に、リサーチをして、考えて、書いて、送る。
これを99回繰り返してきました。

正直に言えば、100回まであと1回、という数字の座りの悪さは感じています。
けれど、区切りをつけるなら今だなと思える場所に、ちょうど辿り着いた気がしています。
(99歳のお祝いを白寿と言いますし、それを考えると99もめでたい数字ですよね)

99回のあいだに、私はたくさんの経営者の方からたくさんの現場を見せていただきました。

そして、この2年の間だけでも、激変したこと、本質として変わらないことがあるなと気付いたことがあります。

その中で見えてきたことがあります。

今回は最終回として、 99回書いて辿り着いた結論 をお伝えします。

全文無料でお届けします。

目次

  • 99回のあいだに、Webの世界は大きく変わりました

  • それでも、成果が出ていた会社に共通していたこと

  • 振り返り①「3つの地味な力」が教えてくれたこと

  • 振り返り② 接客とWeb発信は、地続きだった

  • 振り返り③ 顔出しNGだった社長が、動画に出た日

  • 辿り着いた結論:本業を大切にすることが、いちばんのWeb対策でした

  • 「本業を大切にする」とは、具体的に何をすることか

  • 明日から始められる、たったひとつのこと

  • 一区切りについて

  • これからは、チャコウェブのブログでお会いしましょう

99回のあいだに、Webの世界は大きく変わりました

このニュースレターを書き始めた頃と今とでは、Webを取り巻く景色がずいぶん変わりました。

  • 検索エンジン対策の常識が、何度も塗り替わった

  • SNSの主役が入れ替わり、アルゴリズムも変わり続けている

  • 動画が当たり前になり、ショート動画が一気に広がった

  • 生成AIが登場して、検索そのものの形が変わろうとしている

私も、そのたびに追いかけてきました。
新しい手法を学んで、試して、うまくいったものをこのニュースレターでお伝えするを繰り返す日々です。

正直なところ、追いかけるのは大変でした、いや本当に。
「また変わったのか」と、ため息をついた夜も一度や二度ではありません。

そして、追いかけながら、ずっと引っかかっていたことがあります。

手法を追いかけている会社が必ずしも成果を出しているわけではない のです。

***

それでも、成果が出ていた会社に共通していたこと

私が支援に入って、確かに成果が出た会社を思い返してみます。

採用の応募者が3倍になった会社。
新規のお問い合わせが安定して入るようになった会社。
紹介以外のルートで、お客様が来てくださるようになった会社。

これらの会社は、最新の手法に詳しかったわけではありません。

むしろ、Webのことは弊社に任せきりだった会社もあります。

では、何が違ったのでしょうか。

共通していたのは、 企業の姿勢や努力が見える形になっている ということでした。

  • 現場の仕事が丁寧

  • 現場の仕事が丁寧

  • お客様への向き合い方にその会社らしさがある

  • スタッフを大切にする文化がある

  • それらを言葉にして外に出す誠実さがある

拍子抜けするような答えかもしれません。

当たり前だろうと思いつつも、そのことを外に発信する意識があるかどうかで変わってきます。

そこで、99回分の現場とWebのあり方から気付いたことを振り返ってみます。

***

振り返り①「3つの地味な力」が教えてくれたこと

最近の連載で「3つの地味な力」について書きました。

1つ目は、言語化する力。

業界の内側にいると、自社の優れた点が「当たり前」になってしまいます。
だからこそ、外からの素朴な疑問が必要でした。

2つ目は、継続する力。

続かないのは、根性が足りないからではありませんでした。
「1回休んだらもう駄目だ」という思い込みと、続けるための仕組みの不在が原因だったのです。

3つ目は、社内の環境を整える力。

発信が「言われたからやる仕事」になっている会社では、続きませんでした。
スタッフが自発的に動ける環境こそが、発信が育つ土壌になります。

この3つに共通しているのは、どれも Webの技術ではない ということです。
言語化は、自社を見つめ直す作業です。
継続は、仕組みと心構えの話です。
社内環境は、経営そのものです。

つまり、3つとも 本質の話 でした。

Web対策のつもりで書いていたのに、書き終えてみたら経営の話になっていた、という感覚が今も残っています。

***

振り返り② 接客とWeb発信は、地続きだった

第97回でお伝えした、ロードサービス会社の話も、同じことを教えてくれました。
現場で電話を受けるときの対応、お客様への言葉のかけ方、困っている方への向き合い方。

その会社の接客のあり方が、そのままWeb発信のあり方になっていました。
現場で丁寧な会社は、発信も丁寧です。
現場で誠実な会社は、発信にも誠実さがにじみます。

現場にないものは、発信にも出てきません。

Webサイトの文章だけを綺麗にしても、そこに実体がなければ、読む人には伝わってしまいます。

お問い合わせをいただいた後に、期待とのギャップが生まれてしまうのです。

だからこそ、Web発信を良くしたいと思ったら、まず現場を見つめ直すのが近道でした。

遠回りに見えますが、いちばん確実な道です。

***

振り返り③ 顔出しNGだった社長が、動画に出た日

先週お伝えした、社長さんの話です。
ずっと「顔出しNG」を貫いていた社長さんが、カメラの前に立ちました。

ぎこちなくて、言葉に詰まって、綺麗にまとめられた動画ではありませんでした。
それでも、応募者数は1ヶ月で3倍になりました。

面接に来られた方は、こうおっしゃったそうです。
「言葉が飾られていないところが、逆に信頼できました」
ここにも、同じ構造があります。

技術的に優れた動画が、人を動かしたわけではありません。

その人が本気で会社のことを考えている という事実が、画面越しに伝わったのです。

伝わったのは、本業への向き合い方そのものでした。

***

辿り着いた結論:本業を大切にすることはWeb対策になる

ここまでの話をつなげると、ある結論が見えてきます。

小さな会社が知られるために必要なのは、Web対策のテクニックより、まず本業を大切にすることでした。

誤解のないようにお伝えしておくと、Web対策そのものを否定しているわけではありません。
検索されやすい構造、読みやすいページ、届く発信の仕方。

こうした技術は、確かに効果があります。私自身、それを仕事にしてきました。
ですが、技術は 増幅装置 なのですよね。

本業に良いものがあれば、技術はそれを大きく広げてくれます。

けれど、本業に何もなければ、技術は何も広げてくれません。
ゼロに何を掛けても、ゼロのままです。
だから順番が大切なのです。

本業を磨くのが先で、それを届ける技術が後。
この順番を逆にしてしまうと、どれだけ手法を追いかけても、成果が積み上がっていきません。

99回のあいだに私が見てきたのは、その事実でした。

***

「本業を大切にする」とは、具体的に何をすることか

とはいえ、「本業を大切にしましょう」だけでは、明日から何をすれば良いのか分かりませんよね。

現場で見てきた「本業を大切にしている会社」がやっていたことを、4つに分けてお伝えします。

  • 自社の当たり前を外側からの視点で見直している

  • お客様の声をちゃんと聞いている

  • スタッフを大切な資産として扱っている

  • それらを正直に言葉にして届けている

1. 自社の当たり前を外側からの視点で見直している

「うちは普通のことしかしていません」とおっしゃる会社ほど、外から見ると光るものを持っています。
買取の後にお客様の家を掃除して帰っている。
子どもたちの休憩時間に、お買い物ごっこをしている。
こうした話は、社内では話題にすらなっていませんでした。
業界外の人に「それ、すごいですね」と言われて初めて気づく。
そういうことが、何度もありました。

2. お客様の声をちゃんと聞いている

成果が出る会社は、お客様の声を集めるだけでなく、そこから次の一手を考えています。
「なぜ、うちを選んでくださったのですか」
この問いをお客様に投げかけている会社は、自社の強みを正確に把握しています。
そして把握できていれば、発信すべき内容も自然と決まってくるのです。

3. スタッフを大切な資産として扱っている

第95回でお伝えした通り、発信が続く会社には、必ず信頼の文化がありました。
「片手間でいいから」と言われた仕事は、続きません。
「いつも投稿してくれてありがとう」と言われる仕事は、続きます。
この差は、想像以上に大きいものでした。

4. 上記3つを正直に言葉にして届けている

最後は、言葉にすることです。
飾らなくて構いません。
上手でなくても構いません。
むしろ、飾らない言葉のほうが、読む人には届いていました。

***

明日から始められる、たったひとつのこと

99回分の話を、たったひとつの行動にまとめるとしたら、これになります。

自社の「当たり前」を、業界の外の人に話してみてください。

家族でも、友人でも、まったく違う業界の知人でも構いません。

「うちの会社って、こういうことをしているんだ」と、普段通りに話してみるのです。
そのとき、相手が「え、それすごくない?」と反応した部分。

そこが、あなたの会社の強みです。
そして、その強みを、そのままの言葉で発信してみてください。

綺麗にまとめようとしなくて大丈夫です。
今日の一言からで、十分に始まります。

ここが、すべての出発点になります。

***

一区切りについて

このニュースレターは、今回で一区切りとなります。

99回、毎週水曜日にお届けしてきました。

書くのは、正直なところ大変でした。

けれど、それ以上に、書くことで私自身がたくさんのことを学ばせていただきました。
読んでくださったみなさま、返信をくださったみなさま、ありがとうございました。

「うちの会社にも当てはまります」
「社長に読ませました」
「この回の話が、社内の会議で話題になりました」

こういうお便りをいただくたびに、書いてよかったなと思っていました。

一方通行のようでいて、実はずっと対話をさせていただいていたのですよね。

***

これからは、チャコウェブのブログでお会いしましょう

ニュースレターは一区切りですが、チャコウェブの発信は続いていきます。

ブログでは、このニュースレターで書ききれなかったテーマも含めて、小さな会社のWeb活用について発信を続けています。

よろしければ、ぜひのぞいてみてください。

【今回の結論を、もう一段深く】
経営者が知るべき情報発信の本質。情報発信を資産に変えるマインドセット

【自社の強みを言葉にする、最初の一歩】
はっきり言える?マーケティングの成功に欠かせない「自社の強み」見つけ方3ステップ

【長く効く発信を、続けるために】
なぜコンテンツ発信?中小企業こそ取り組むべき理由を、長期的な集客の視点で解説

99回を通してお伝えしてきたことが、みなさまの会社のどこかで、小さく役に立っていたら嬉しいです。

本業を大切にして、それを正直に言葉にする。

地味ですが、いちばん確かな道だと信じています。

みなさまの会社が、これからもっとたくさんの方に知られていきますように。

そして、その先で、良いご縁がたくさん生まれますように。

99回、お付き合いいただき、ありがとうございました。

チャコウェブ 横山ゆみこ

無料で「小さな会社と共に成長するニュースレター」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
顔出しNGだった社長が動画に出た日。応募者数3倍の理由
誰でも
「接客」と「Web発信」は地続き。本業を大切にすれば、Webにも自然と...
誰でも
【全文無料】経営者が長期視点を持てば、Web活用は自然と続いていく
サポートメンバー限定
トップダウンの会社で発信が続かない理由。「自発的に動く環境」の作り方
サポートメンバー限定
発信が続く経営者と、続かない経営者。違いは「リカバリー力」と信頼関係
サポートメンバー限定
ほとんどの会社が言語化力が足りない。言語化力の差は集客力の差に直結して...
誰でも
売上も採用も。中小企業の悩みの正体は「知られていない」だけ
サポートメンバー限定
視点・視野・視座でわかる、Web発信で動ける人と動けない人の違い